Food Food On The Road

Food On The Road~旅で出会った食べ物 Vol.2 「ポートランドが食の都であると感じたサンドイッチ」

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「旅での楽しみ」は?

皆さんにとっての「旅での楽しみ」は何ですか?一つや二つに絞ることはできないかと思いますが、私の中でトップクラスの「旅での楽しみ」は「思わぬ発見」だと言えます。

例えば、入念なリサーチをして「間違いない店」で「間違いないメニュー」を頼めば大抵の場合、間違いはありません。短い旅の食事であれば、できるだけ失敗したくないものですから、リサーチは不可欠です。でも、なかなか一日三食をすべて決めて動くことは難しいものです。

たまには「この店は大丈夫かしら?」なんて不安になりながら扉を開ける時があると思います。そんなガイドブックには載らないお店が、実は旅のハイライトになるなんてこともあるのが、「旅の楽しみ」の一つだと思うのです。

思い出のサンドイッチ

今回は、2012年に訪れたオレゴン州ポートランドで、❝旅のハイライト❞をくれたサンドイッチについて書きたいと思います。

PDX3

前日にシアトルから車で数時間南下して、ポートランドへ。都会的なシアトルに比べると、ポートランドはこじんまりした印象。まずはお決まりのACE Hotelにチェックイン。髭面のヒップスターなフロントマンは思いのほかフレンドリーで、好調な滑り出し。

PDX5

PDX4

PDX7

PDX6部屋のおしゃれさだけではなく、朝食のセンスの良さにほれぼれ。朝からコクのあるチーズにスモークフィッシュ、生ハムに本格的なデニッシュまで…素敵すぎ。

後ろ髪をひかれつつ、二日目はバーンサイドという、ガス・ヴァン・サントの映画「パラノイド・パーク」の舞台になったスケート・パークがある地域のホテルへ移動。

5月のポートランドはとても過ごしやすい気候で、雨ばかりという印象は微塵も感じさせません。車も飽きたので近所を徒歩で散策。食べ物屋さんは…平凡そうなバーが一軒だけ。「まあ、クラフトビールも飲めそうだし、ここでいいか」といった気持ちで入店。

頼んだのはサラダとサンドイッチにラガー。ほどなくしてキュートな店員さんが持ってきてくれたのがこちら。

PDX2

何の期待もしないでパクリ。

美味しすぎて、目の前のサンドイッチを凝視!少しの酸味と具材の絶妙なバランスに、パンのハーモニー。サラダもおいしい!

この後、いろいろなお店を訪ねて、正直なところ、このサンドイッチよりもおいしいものには散々出会いました。だけれども、なぜだか「ポートランドで美味しかったもの」の話をするときに、このサンドイッチがまず頭の中に出てくるのです。

それは、ポートランドが食の都市であることを、このサンドイッチが物語っていたからだと感じています。こんな小さな、何の変哲もないバーで出てくる食べ物でさえ、こんなにもおいしいだなんて!これがポートランドの底力なのではないかしら!

もちろん、雑誌やガイドブックに載っているお店は、やはり本当においしいところばかりです。ポートランドにいる間、何度「おいしー!」と叫んだか分かりません。でも、この街はどの店でも美味しいです。はい。だからこそ、何の前情報もなく、なんとなく気になった店に入って、「思わぬ発見」することをお勧めしたいのです。ポートランドは、そんなワクワクが詰まっている素敵な街です。

※このサンドイッチのお店はThe Guild Public Houseというお店ですが、実はもう閉店しています。ポートランドの移り変わりは意外と早く、驚かされます。ヒップで人気な街にどんどん様変わりしていますが、こんなにも人が温かく食べ物がおいしい場所は、全米でも他に類を見ません。大好きな街です。

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