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ベジタリアン、ヴィーガン、プラントベース…あなたは何食主義?

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昨今健康食ブームも手伝ってか、いろいろな食の主義を耳にしますね。アメリカもベジタリアンの人はとても多く、人口の約14%ほどと言われています。スーパーマーケットにはフェイク・ミートやヴィーガンチーズなどのプロダクトがずらりと並んでいて、本屋にはベジタリアン用やヴィーガン用のレシピ本も多く売られています。ヴィーガン料理のレストランも、中規模以上の都市であれば必ずと言っていいほど。(とはいえ、ある調査によるとベジタリアンになろうと決意したアメリカ人の84%は、挫折して再び肉を食べるようになっているようですが…。)

「meat is murderー肉食は殺し」とはブリティッシュ・ロックバンドThe Smith(1982–1987)の1985年発表の曲であり、彼らのセカンド・アルバムの題名です。この曲に限らず、多くの方法で動物を殺さずに生きようというヴィーガンな思想を広める活動をしている、ボーカルのモリッシーの影響で菜食主義者になった人はかなりいるようです。なんとも過激なスローガンですね。

ここまでの過激な思想を持たないまでも、ベジタリアンやヴィーガンなどの食の主義は、世の中には驚くほどたくさんあります。そもそもヴィーガンとは何ぞや?といったことも含めて、今回は食の主義について紹介したいと思います。

なぜベジタリアン、ヴィーガンになるのか?

そもそもなぜベジタリアンやヴィーガンになるのでしょうか?その理由をいくつかのカテゴリーに分けてみます。

  • 健康上の理由
  • 宗教上の理由
  • 環境上の理由
    →家畜のために使われるエネルギーや、家畜によって排出される有害物質は地球環境の問題とされている。
  • 動物保護の理由
  • 食安全上の理由
    →毎年多くの人が肉や卵の大腸菌が原因で病気になっている

様々な食の主義、そのタイプ

ベジタリアン(vegetarian)

菜食主義。卵、牛乳、チーズなどを摂取する場合もあります。国民の30%以上がベジタリアンであるインドでも、大抵の人は乳製品を摂取しているようです。

ヴィーガン(vegan)

動物性の食品は、たまご、乳製品を含めて口にはしません。もちろん魚の出汁や、コンソメなどのエキスなどはもってのほか。また、はちみつもハチという“動物”が自分たちの生活のために作っているものを搾取してはいけないという理由で口にはしません。

食生活のみではなく、衣類や日用品でも動物性のものは避けるので、毛皮などの革製品やウール、シルクも身に着けません。ヴィーガンは食の主義というよりも、個々の信仰やスピリットと言えるでしょう。

プラント・ベース(plant-base)

植物性の食品だけを摂取し、肉、卵、乳製品はとりません。基本的にはあまり加工されていないホールフード(未精製食品)の食事をとります。(白米より玄米、薄力粉より全粒粉といった食品がホールフードです。)

ヴィーガンとは違い、食事だけの菜食主義のことで、健康的な理由でこの食事に切り替える人が中心です。精神的な世界でのヴィーガンとは違うという場合は、この「プラント・ベース」という言葉を使う方が無難なようです。

フルタリアン/果実食主義者(fruitarian)

ヴィーガンの一種で、フルーツ、ナッツ、種など、植物を殺さずに入手できる食品を摂取します。リンゴなどの実を収穫しても木が死ぬことはないものの、ニンジンは死んでしまうという考えからきている、ヴィーガンのさらに厳格なバージョンともいえます。中には実が熟して自ら落ちてくるのを待つという強者も。

ラクト・ベジタリアン(lacto-vegetarian)

乳製品は食べるものの、卵を含む動物性食品を避ける、もっとも一般的なベジタリアンです。

ペスキタリアン(pescetarian)

卵、乳製品に加えて魚介類は食べるものの、ほかの動物性の食品を避けます。日本に住む外国人でベジタリアンの方は、このペスキタリアンの人が多いです。なかなか魚の出汁を避けて生活するのが困難だからと言う理由でしょうか?

ポロタリアン(pollotarian)

動物性の食品は、レッドミート(牛、豚、ヒツジなどの獣肉)を避け、ホワイトミート(鶏肉、魚介類)だけを摂取します。(一部の鶏肉、魚介類はレッドミートとみなされる場合も)

セミ・ベジタリアン(semi-vegetarian)/フレキシタリアン(flexitarian)

通常はベジタリアンとして生活していますが、場合に応じて動物性のものを食べる場合もあります。

※こうした魚介類、肉類を食べるベジタリアンをスードベジタリアン(psedo-vegetarian)=疑似ベジタリアンと国際ベジタリアン協会は定義しています。

他にもこんな食の主義

素食

あまり知られていませんが、台湾はインドに次いで世界で2番目にベジタリアンが多い国です。「素食」といえば、聞き覚えもあるかと思いますが、主に宗教上の理由で動物性由来の食品と五葷(ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、タマネギ)の摂取を避ける食の主義で、国民の10%がこの素食ベジタリアンなのです。

台湾は肉をしっかり食べているイメージだったので意外です。ちなみに、中国語で素食とは菜食の意味で、「質素な料理」ではないようです。

ブレサリアン(breatharian)

基本的には呼吸と太陽の光のみで生活をします。世界に10名ほど存在するとされています。多少の水分などを摂取する場合もあるようですが、基本的には「不食」で生きています。通常人間は何も食べずに生きることはできませんが、世の中には食べなくてもいたって健康に生きていける人たちがいるのです。驚きです。

 

と、まあ、なんとも多くの食の主義がありますが、実のところ、ここに挙げたのは主要なものだけで、実はまだまだ存在します。アメリカ料理を知る上ではヴィーガンなどは理解している必要があるかと思います。

前述したように中規模以上の都市であれば、アメリカのどこにでもベジタリアン/ヴィーガン・レストランがあります。ご旅行の際など、あまり日本では食べることのない野菜料理を試してみてはいかがでしょうか?

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